2017年02月22日

駿河おんぱく!丸子編

静岡市では、2017年2月3日から3月5日まで
「東海道」をテーマに、63の体験プログラムが開催されています。
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静岡市には六つの宿場があります。
蒲原宿・由比宿・興津宿・江尻宿・府中宿・丸子宿
多いですね(;´∀`)
歴史だけではなく、ご当地の食にもスポットをあてていて、
どれもとても楽しそうなプログラムばかりです!

そして私が一もニもなく飛びついたのが
【「なぜ丸子の名物はとろろ汁なのか」地質学から学ぶ】
地質学!!
地層に興味があってもなかなか専門家の話や実際に説明を受ける機会って貴重!
どんな話が聴けるのかワクワクで参加しました!

楽しすぎたヽ(*´∀`)ノ
正直詳しくここに書けません。
なぜならば、初めて聴くことばかりで私にはまとめて記事に書くなどできません。
ので!写真とともにお送りします!


ツアーの内容
@建材会社の採石場で地質見学。普段絶対入れない!!
A丁子屋でとろろすりおろし体験、食事
B高台の墓所から地形を確認
C日本紅茶発祥の地、丸子紅茶の歴史を学ぶ
濃いです。正直頭はパンクしてました。


資料から抜粋。
【丸子の地質は、フォッサマグナ西縁断層(糸魚川ー静岡線)と十枚山構造線に挟まれた地域に噴出したアルカリ玄武岩と十枚山構造線の西の瀬戸川層群からなっています】

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採石などするときは、どのように削るか決まりがあるようです。
丸子の付近を通るとき、いつも
「あーまた山が…」と悲しく思っていました。
実際昔あった山が丸っとなくなっているそうで、近所に住む方は「風向きや日照時間が変わった」とおっしゃっていました。
自然は昔と変わらないと言っていましたが
実際変えてしまってますね。

しかしここで地球の歴史を学ぶことができるならば、
活用しなければ。
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わかりますでしょうか。
このどこかのメーカーのロゴマークのような地層。
もともとは平行だったものが、写真右の下からの圧力(噴火というのかな)によって
押し上げられた。
海底にあったときはまだふにゃふにゃ地層らしいです。
そして先生には断層がすぐわかるらしく、
「ここも断層、ここも」と。
どちら方向にずれたのかも分かると。
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…断層とは、地層が圧力によって揺れ動いて食い違っている状態。
そしてこの断層面は断層ねんどといって水分を多く含んでいます。
ここに美味しい水との関係が。
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断層面が下に転がっていた。
記念に持ち帰る人も。

枕状溶岩もたくさんあったのですが写真撮れてませんでした(>_<)
枕状溶岩は【深海中で噴出した溶岩が海水に触れ、急激に冷やされて球もしくは円柱状(枕状)に冷やされてできるもので、溶岩の先端部に見られるもの】
一万五千年以上前に蓄積された地層を押し上げてできたもの!

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色が違うのはそこに含まれる成分によって、赤は鉄分、緑は銅なんですって!

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さて、名残惜しいけどお昼はこちら!
実は一週間前にも一人で匠宿でとろろ食べたのですがw
こちらでは自分ですります!
結構疲れます(´ω`)
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卵とみそ汁をいれました!
わたしの家では椎茸とだし醤油でしたね。

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あげ団子とむかごのシソ和えもおいしかった!

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なんとも私好みの掛け軸を発見してたので
そっちもじっくり見たかった!
先生が駿府城下にも断層がある話をしてくれました。
もっと詳しく知りたいのでツアーをお願いします。(3月に開催されるとのこと!!)

最後は日本紅茶の発祥の地である丸子紅茶をいただきました。
説明してくださるのは丸子紅茶農家の方。
少ない茶葉でも味、香りがあり、苦味はありません。
紅茶がというよりも、この土地の水がおいしいからだということでした。
もちろん紅茶もおいしいからだと思いますが(*^^*)
丸子独特な地質でこの辺の水は中硬水。
アルカリ玄武岩からしみでるアルカリを多く含み、その水で淹れるからおいしいとのこと。飲み比べてみたかった〜
自然薯がおいしいのもこの水ではなかろうかということでした(´ω`)


一日でたくさん刺激をうけました!

「食」という身近なことから、自分の住む土地のことを知っていくって
すごくいいなって思いました。
この辺なら、桜えびとか、わさびとか!
酪農や、稲作や畑も地質によって作物も変わるし、味も変わる。
農家の人はそういうことも実際の感覚で知っているんだよな。
だから「地質学」ってものすごく身近なものなんですよね。
だって自分が今いる真下の話ですもんね(゜д゜)


丸子紅茶を頂きながら、自己紹介と感想を述べる時間がありました(ど緊張)
地域の魅力を知りたい方、広めたい方などいろんな思いで参加されていました。
静岡市のPR下手?がよく言われますが、
市民全体が地元の魅力にあまりにも疎いのが問題なんだろうと思います。
その辺り、県民市民性がどうなのか。知りたい部分でもあります(^_^;)
良いところが多すぎて対応しきれていないのかもしれませんね。
実際このおんぱくも、市がイベント企画団体に依頼をして開催されているそうですし
こんなところにも魅力があるんだとまずは気づいて
そこからどんな発信をしていくかっていう段階ですね!
少なくともこの日参加された23名は丸子にさらなる魅力を感じたことでしょう(´∀`)

今回の先生は、他にも地質ツアーを開催されているそうなので
ぜひ参加したい!!


新たな扉を開けかけている私なのでした!
まだまだいろんな扉がありますね(*^^*)
ラベル:静岡 自然
posted by さら at 23:20| Comment(0) | 自然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月03日

谷津山と愛宕山城

静岡平野の中央に長細く伸びた独立丘があります。

【谷津山】
標高108m
面積約75ha 北東〜南西に約2キロ
幅200m〜600m

静岡平野は太古には駿河湾の入江だったので
この谷津山はだったんですね。
現在、この山の周辺は住宅あり、ショッピングモールあり、学校あり。
ハイキングとしては最高です。

最近は北東端の愛宕山城の方しか訪れていなかったので
いつか全部回ってみたいと思っていて、実行できました。

清水公園からではなく、少しそれた瓦場町から登ります。
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この地名は、徳川家康が三河からよんだ瓦職人を住まわせたことが由来らしいです。
最初の広場。
清水山古墳です。円墳。
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大正6年に発掘され、石棺が四つ安置されていたそうです。
前にここまできたとき、古墳だと知りませんでした。
ちょっと草木がボーボーで分かりにくいです。


尾根を歩きます。
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景色も綺麗だし、道も歩きやすいです。
ベンチもたくさんでピクニックに最高の場所
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富士山もとっても綺麗でした!!

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登って降りて。
ちょっと階段がキツイところもあります。
尾根にはいくつも降りる箇所があるのでリタイヤできますw
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縄張図にはないのでここは切通という判断なのかな.

この先には縄張図にもある堀切があります!
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【愛宕山城】←2014年に書いています。

北麓には北街道、南麓には東海道がはしり、東もよく見渡せます。
駿府城の東北方面の抑えとしての機能を十分に担える最適の場所。
いくつもの支尾根には堀切や数段の曲輪を配置。
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整備によって変わってしまった部分もあるかもしれませんが
市内でも良好に残っている数少ない山城だと思います(´∀`)
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愛宕霊園の方へ降りて
護国神社にまわって、
その先の登り口からまた登って
谷津山古墳のところへ戻りました。
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古墳の上に徳川時代から柚木の(地名:ゆのき)氏神、浅間さまの小社が祀ってあります。

【谷津山古墳】前方後円墳
明治12年(1879)発掘された。
内部は全部朱詰めだった。
人骨はなし。出土品多数。


清水寺をゴールにハイキング終了です。
清水寺はまたあらためて!
今川氏、徳川氏ゆかりのお寺です!


ゆっくりいっても2時間あれば往復できますのでサクッとハイキングしたくなったら行ってきます♪



posted by さら at 22:15| Comment(0) | 静岡の城 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする